情報障壁(エシカル・ウォール)と利益相反の検出
エシカル・ウォール(チャイニーズ・ウォールとも呼ばれます)は、特定の案件へのアクセスを制限することで利益相反を防止します。Lawzana Flowは、自動的な利益相反検出機能とアクセス制御機能を提供します。
エシカル・ウォールとは?#
法律事務所においてエシカル・ウォールは、弁護士が以前に相手方を代理していた場合や、2つの案件において利害関係者が対立する立場にある場合など、利益相反が存在する案件にチームメンバーがアクセスすることを防ぐための仕組みです。
利益相反検出の仕組み#
Lawzana Flowは、利益相反を自動的にチェックできます。
- 新規案件の作成時に、システムがクライアント名と既存の制限対象当事者を照合します
- 案件にクライアントまたは関係者が追加された時に、システムが利益相反チェックを実行します
- 検出された利益相反には、重要度レベルのフラグが付けられます
利益相反の重要度#
| 重要度 | 意味 | 必要なアクション |
|---|---|---|
| Detected(検出済み) | 潜在的な利益相反が見つかりました | レビューと評価を行ってください |
| Critical(重大) | 即時の対応が必要な高リスクの利益相反です | 先に進む前に対処・解消する必要があります |
| Resolved(解決済み) | 利益相反が解消されたか、権利放棄(ウェイバー)されました | これ以上のアクションは不要です |
制限の種類#
利益相反が確認された場合、以下の制限を適用できます。
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| Ethical Wall(エシカル・ウォール) | 該当ユーザーによる案件の閲覧が完全にブロックされます。一覧や検索結果に表示されず、案件内の文書にも一切アクセスできなくなります。 |
| Confidential(機密) | より強固なアクセス制御を伴う機密案件としてマークされます。 |
| Limited Access(アクセス制限) | 適切な承認を得た管理者がオーバーライド(解除)できる制限付きアクセスです。 |
利益相反の確認#
利益相反ページ#
Settings(設定)→ Ethical Walls、または利益相反(Conflicts)セクションに移動すると、以下を確認できます。
- 統計カード — 未解決の利益相反の総数、重大な利益相反、重要度別の内訳
- 以下の内容を表示する利益相反リスト:
- 関係当事者
- 影響を受ける案件
- 重要度バッジ(色分け表示)
- 解決のためのアクションオプション
案件詳細画面#
案件に有効な制限が設定されている場合:
- 案件タイトルの横に南京錠アイコンが表示されます
- 案件ヘッダーに理由を示す制限バッジが表示されます
- アクセス権のないチームメンバーには「You don't have access to this matter(この案件へのアクセス権がありません)」というメッセージが表示されます
利益相反の解決#
利益相反ページから、以下のアクションを実行できます。
- Resolve(解決) — 利益相反が解消されたものとしてマークします(例: 実際の相反が存在しないことを確認した後など)
- Waive(権利放棄/容認) — 利益相反を認識した上で、文書による記録を残して制限付きアクセスを許可します
- Add Note(メモの追加) — 決定の理由を文書化して記録します
すべての解決記録は、コンプライアンスのために監査ログに記録されます。
アクセスログの記録#
制限された案件へのすべてのアクセス試行がログに記録されます。
- アクセスを試行した人物
- 試行された日時
- アクセスが許可されたか拒絶されたか
- 適用されている制限の種類
このログは、オーナーおよび管理者が監査セクションで確認できます。
エシカル・ウォールの設定#
- Settings(設定)→ Ethical Wallsに移動します
- 組織のエシカル・ウォール機能を有効にします
- 以下を設定します:
- ウォールの作成および管理が可能なロール
- 案件作成時に自動チェックを実行するかどうか
- 利益相反が検出された場合の通知設定
注記
エシカル・ウォールは組織レベルの設定です。一度有効にすると、すべての案件およびチームメンバーに適用されます。
ベストプラクティス#
- 迅速な利益相反の確認 — 検出された利益相反を未解決のまま放置しないでください
- 権利放棄(ウェイバー)の記録 — 利益相反を容認・放棄する場合は、必ずメモを追加してください
- 定期的な監査 — アクセスログと現在有効なウォールを定期的に確認してください
- チームへの周知徹底 — エシカル・ウォールによる制限は必須であり、回避できないものであることを全チームメンバーに徹底して理解させてください